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私たちについて

私たちは情報通信技術と近代海事史に関する記録を風化や散逸から守るため、その保存と継承を行っている財団です。活動拠点は日本の大阪とソロモン諸島のホニアラにあります。また、財団の名称にある「群青」は「海の彼方の青」を意味しており、財団と海との深いつながりを表現しています。

事業部紹介

当財団には情報事業部と海事事業部、二つの事業部があり、それぞれの事業部がそれぞれの分野における記録の保存と研究を行っています。

情報事業部

情報事業部では、近代郵便制度から非中央集権型ネットワークまでの通信プロトコルに関する研究に取り組んでいます。

新着情報

海事事業部

海事事業部では、日本とソロモン諸島の近代海事史に関する記録を次世代に継承するための枠組みを構築する活動に取り組んでいます。

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ご挨拶

群青財団に関心をお寄せいただき、ありがとうございます。当財団は、情報通信技術と近代海事史、二つの分野を主な事業に掲げ設立に至りました。それぞれの分野で私たちが何を目指すのか、ご挨拶を兼ねまして記していきます。

まず、情報通信技術について触れようと思います。一昔前にはテレビやラジオ、新聞で得ることが主流であった情報ですが、最近ではソーシャルメディアに頼る場面が日に日に増えてきていると感じます。一方で、そのソーシャルメディアを運営する企業次第では、今閲覧できている情報へ、将来にわたってアクセスできる保証はないことを多くの方が実感しており、利用者に選択と制御を委ねる「非中央集権型ネットワーク」が話題になっています。この分野で私たちは、ソーシャルメディアを公共の空間として位置づけ、非営利法人が安定性を担保するネットワークを作り、その上で情報伝達インフラの次なる選択肢となることを目指していきます。その成果によって、平時だけでなく、緊急時でもネットワークへの安定したアクセスを確保できるような仕組みづくりに、情報事業部として貢献していきたいと考えています。

次に、もう一つの分野である近代海事史についてです。私たちは、日本における歴史的資料や文化財、特に先の大戦に関するものについて、保全状況が十分であるといえる事例はごく僅かであると考えています。現在は海外の篤志家などの共感によって保護されている事例もありますが、日本にはそれが当たり前であると考え、依存してしまう傾向があります。自国の歴史や文化は、自国民による不断の努力によって守るからこそ、その価値と意味を持つものです。その上で、他国の理解と共感を得られるよう、まず日本人である私たちが行動を起こす必要があると考えます。私たちは、この行動を具体化するために海事事業部を設置し、旧海軍に関連する歴史的資料の中でも、これまで近代海事史の対象ではなかったもの、すなわち博物館などで見ることが無かった品々も含めた保存と継承、この実現を目指していきます。

当財団のモチーフとしている「群青」と「蝶」についても、ここで記したいと思います。群青は、日本で古来より空の色や海の色として親しまれています。また蝶は、その生態から世界の至るところで復活や変革の象徴とされてきました。どんな困難に直面しても、形を変えて何度でも立ち上がり、あらゆる障壁を越えて人と人とが繋がる世界。群青財団は、そういう世界に寄与できる財団であると信じています。

最後に、一人でも多くの方がこの趣旨に賛同し、参画して下さることを祈念しまして、挨拶とさせていただきます。